先日、その2の保育園の友達とママたちとみんなで集う機会があった。
その1も付いてきた。
その1は小さい子の面倒を見るのが本当に好き。
おどけて見せてちび達を笑わせるのが本当に好き。
ギターも弾けるから保育園の先生にでもなったら?とわたしが言うくらい。
今日も保育園児の集まりにお兄さんはその1だけだったので
いつものようにみんなの相手をしてやった。
保育園男児達はその1にじゃれてつかまり、叩いたり乗っかったり・・・
そのうち加減と容赦がなくなってきて、
その1はみんなに囲まれ洋服は引っ張られ
ポカスカ殴られている。
それでも小学二年男児のその1には、
まぁ普通に耐えられる日常の暴力の範囲内で
笑いながら叩かれていた。
ちと痛いけど、ま、大丈夫の範囲なのだ。
ちび好きのその1には
「こいつらったら仕方ないな・・・」の範疇である。
大勢に囲まれて「オレって人気者?」の心境である。
しかし、見ていた弟のその2にしたら
兄がボコボコにされているとしか思えなかったようであった。
その2「やめてよ~~!!みんな、やめてよ~~!!!」
叫んでやめさせようとしたが、ふざけたちび男子に歯止めは効かない。
とうとう、その2が泣き出してしまったのである。
泣いたその2に驚いて、みなでのおふざけは終わった。
しかし、その2はその後もしばらくシクシク泣いていた。
家に戻ってからもまだ、思い出しては泣いていた。
わたし「その1,大丈夫だよ。ふざけてただけだからさ~」
その1「オレ、平気だよ」
その2「・・・」
わたし「いつもはその2はお兄ちゃん、大嫌いなのにね」
その2「おにーちゃんがいいよ~。おにーちゃんがいいよ~(泣)」
わたし「あれ、お兄ちゃんがいいの?お兄ちゃんが大好きなの?」
その2「おにーちゃんがいいよ~。
嫌な時もちょっとあるけど
おにーちゃんがいいよ~!!うわ~ん!!!(泣)」
しばらくまた泣いていたが、泣き終わるとわたしに言った。
その2「あのさ、オレさ、今日お兄ちゃん助けたんだ。
ママ、カレンダーに”おにいちゃんを助けた日”って書いておいて」
わたし「うん、うん、書いとく」
(その2はオレの泣くほどの必死の制止により兄を助けたと思っている)
カレンダーに赤いボールペンで「おにいちゃんを助けた日」と書いてやる。
今日より歴史的記念日。
書き込むわたしを見ながら
「オレ、助けられてないけど」と
その1が言った。