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サッカー

「あのね、オレ!すんごく楽しかったの!」

その1がサッカーの試合からかえって来て言った。
このところ、児童館で友達とイナズマイレブンごっこに励み、
意味不明の必殺技を編み出していたその1が
なんとまじめなサッカーの児童館親善試合に出た。

その1はサッカーは好きだけれど、別にうまいわけではないし
ルールもよくわからない。
イナズマイレブンばりの変な技を考えるのが好きで、
学校でする、体育の実戦ではファールばかりだという。

つい先日までは
まじめな試合にはオレはお呼びじゃないから・・・と
出場を躊躇していたのであるが、
試合当日を前になんだかやる気になったのである。

わたし「そうなの!!やってごらんよ~!大丈夫だから。
    少しずつルールも覚えて練習してみなよ。周りの友達の動きをよく見てさ。」
その1「うん。」

やる気になったその1を励まして、いざ参加となったが、
わたしの内心は
「今どきのサッカーはやっている子とやっていない子の差が出てしまうからな~
その1、チームのお荷物にならなきゃいいのにな」と思っていた。

それが、試合を終えてニコニコ顔で楽しかったと言ったのである。
よかった。

その1「オレね、キーパーだったの」
わたし(たぶんルールがわからないその1だから、
    「お前はボールを捕ってればいいから」と言われたに違いない。)
その1「で、3試合、全部負けたの」
わたし「・・・君がキーパーで全試合負けたの?」
その1「うん。はじめの試合が4-0、次の試合が3-0。最後は2-0  
    でも楽しかったんだ。負けちゃったけど」
わたし「そうか~。よかったね、がんばったんだ」

下手なりにがんばって、サッカーの面白さを知ったのならよかった。

願わくば、その1のチームメートが
「あいつをキーパーにしなきゃよかった」と思っていませんように。
みんなも「楽しかった」と思ってくれていますように・・・
楽しかったのはその1だけじゃありませんように・・・

一人、満足げなその1を前に少しだけ不安な気持ちの母である。
by genkiyohou-shi | 2010-11-25 07:03