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だからそれが・・・

その1、その2をつれてプールに行った。
プールでは腕につける小さな浮き輪を子供には無料で貸し出してくれていた。

その1,その2は借りようと思って、
その腕輪浮き輪が無造作に放り込んである箱に手を入れたが、
みんなの借り終わった後の残り物しか入ってない。
底に赤い浮き輪が3個。かろうじて入っていただけだった。

その1「もうこれしかないんだ?」
その2「これ、空気、抜けてるし・・・」

その1は年上のずるがしこさで素早くまともそうな2つを取ると腕につけてしまった。
そん2は、空気の抜けたものを仕方なく取る。

その2「おじさ~ん、これフニャフニャだよ。」
監視員「ああ、ほんとだ。空気、入れてあげよっか?」
その2「うん、それに一個しかないからもう一個ほしい」
監視員「わかった。待ってて」

その2は近くにいた監視員のおじさんを見つけ、空気を入れさせ更にもう1つもゲット
する交渉をしてきた。
空気を入れてくれる監視員室に付いて行く。
監視員室には窓が付いていて中が見える。
部屋の中にいても、この窓から監視員がプールの様子が見えるようになっている訳であるが、
今は浮き輪に空気を入れてくれるおじさんの様子をこちらから観察できる。

わたし「おじさん、空気、入れてくれてるね~」
その2「あ、青い浮き輪もある!オレ、青がいいっ!」

空気を入れてくれるおじさんの背後には青の浮き輪がごっそりとおいてあるのだ。
プールのみんなは赤のしか、していない。
青ものあったんだ!!

おじさんは空気を入れ終わった一つを持って部屋から出てきた。

監視員「はい、入ったよ。もう一個、すぐ作ってくるからね」
その2「オレ、青のがいい!青のもいっぱいあるじゃん!」
監視員「あ~、青のはね、男の子が好んで使うから乱暴に使ってね~、
     すぐに破けちゃうんだよ」
その2「あれ、使えないの?」
監視員「そうなんだ、破けてる」
その2「え~、オレは乱暴に使ったりしないよっ! 
    乱暴に使うやつなんてオレがぶっ飛ばしてやるっ!!」

・・・おいおい、だからそれが乱暴なんだってば。
by genkiyohou-shi | 2010-09-13 06:04