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ザリ江のこと 5(日曜日)

パパ親が検索して調べると、
どうやら家からちょっと離れた公園にザリガニがいることがわかった。

さて日曜日。
男同盟は3人揃ってザリガニ釣りに出掛けることとなる。
たこ糸に餌のさきいかを持って。
いいねぇ、古典的な男子の夏の遊びだ。
念の為に着替えを持っていかせる。
男子達は餌のさきいかをまず自分達が食べたいのをガマンして、
ワクワクしながらでかけた。

数時間後。
お留守番の私に電話がかかってきた。
「かあちゃん!ザリガニ、つれた!!」

なかなか釣れなかったのが、一度餌に食いつきだすとワサワサと寄ってきたらしい。
4匹はかかったようだが、釣り上げ途中にぽちゃんと餌を離して池に戻ってしまう。
ようやくオスの一匹が最後まで餌を手放さなかった意地汚さから釣り上げられてしまい、
その1、ザリガニ、ゲットだぜ。

男同盟は目的のザリガニ釣りを果たして、その2は二度転んで大泣きして、
広い公園内でキャッチボールまでして・・・と少し早い夏休みのような一日をすごして
泥だらけの汗まみれで帰ってきた。
その1は、得意満面で持ち帰ってきたザリガニをわたしの前にぶらさげた。

自然の池で育った野生児のザリガニはかなりのイケメンである。
引き締まった体躯は、日に焼けたマホガニー色のつやつやした肌で(ハーレクイーン風)
両のはさみを掲げ持ち上げて怒ると、まさに筋肉を誇示してポーズをとるマッチョマンである。
まさにワイルド。

ザリ江とは違うオスのザリガニであった。
名前を「ザリエもん」と言う。
ザリ江から名前をもらい、男だからザリエもん、だそうだ。

ザリエもんは今、その1の教室の後ろのロッカーの上で
その1のクラスメートのザリガニたちと水槽を並べて、一緒に二年生の授業を受けている。
授業中、ガサガサとした音に皆が振り向くと、
ザリエもんが懸命に両手を挙げて質問をしようとしているそうだ。
ものすごく元気。クラスで一番元気。目立ちたがり。

子供達はそんなザリエもんをみて、
教室中でゲラゲラとわらうそうだ。
by genkiyohou-shi | 2010-06-16 06:42