蚊の飛ぶ音

その1君、ギターの教室に通い始めた。
格好いい男のコになる為である。
「♪ジャカジャ~ン」とやってみたいのであ~る。
習うのはクラシックギターなので、
実は「ジャカジャ~ン」は無いとはおもうが当のご本人は知らない。

あれ「ジャカジャ~ン」をやるとなんだかカッコいい気がする。
そして女の子達にもカッコいいと言われるような感じがする。
6歳児でもモテたいものである。
とにかく男の子がなんかを始めるための不変の真理に基づき、
その1もギターを始めたワケである。

さて、子供用のギターを教室から借りてきたので、
人差し指でポロンパランとつま弾くだけの練習をする。
その2が面白がって横からいじるのですぐ音が狂ってしまった。

音叉(おんさ)をパパ親から借りる。
パパ親も昔、不変の真理に基づきギターをやっていたのであろう。
家に音叉があった。
音叉を使って調弦の仕方をパパ親から教わっている。

パパ親「ほら、こうして叩いて耳に近づけると”ラ”の音が聞こえるんだ」
その1「うん」
パパ親「聞こえる?その音の高さをマネして声に出してごらん。」
その1「♪プ~ン」
パパ親「そうそう、そんな音」
その1「♪プ~ン」
パパ親「♪プ~ン」

二人して音叉の”ラ”の音を聞き取って声に出しているのだが、
隣で聞いているわたしには、男同盟の発する「♪プ~ン」の声しか聞こえず・・・

二人の奏でる”ラ”の音で飛ぶ蚊の羽音を聴く。
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by genkiyohou-shi | 2009-04-22 05:05