歯をぬく  一本目の巻

だいたい6歳になれば、乳歯がだいぶ抜けてくる。
女の子の場合にはかなり早くにポロポロと抜けている。
卒園式の写真の女の子たちは、おめかししてニコッと笑った口元が黒々としていて
少しかわいそうなくらいだ。

その1は背が大きい方ではあるものの、歯がなかなか抜けなかった。
とうとう下の大人の歯2本が乳歯に重なって二重に生えてきてしまっていたのだった。
保育園の友達からは「魔法使いの歯だ!」などと不思議がられて
逆に自慢していた。

何ヶ月か歯医者に通い、ぐらぐらしてくるの待っていたが、
あんまり抜けないのでついに抜歯することになったのである。
それでも多少揺れてきていた一本目をまずは抜くことにする。
クイっと引っ張るとすぐにポロととれた。

歯医者さんは、抜けた歯をカワイイ入れ物にいれて、
その1に渡してくれた。

初めて抜けた歯を物珍しげに観察して、歯の入れ物を大切に握りしめて帰ってくると
家族みんなに見せて自慢する。
その1「これ、オレの歯~!オレ、これ大切にする!はっちゃんって名前にする!」

自分の一部を大切にする質なその1。
抜けた歯にまで「歯っちゃん」と名前をつけて眺めていたのである。

その2「見せて」
その1「大事にみてよ。これオレの歯、抜いてきたんだよ、少し痛かったけど我慢した」
その2「ふ~ん」

さて、ご想像のそのとおり、その2、眺めていた歯をどこかに落としてなくすのであります・・・・
やっぱり~
お話はおきまりでこう展開しなくちゃね。

その1「あ~~~その2がオレのはっちゃん無くした~~~!!!
    はっちゃん、はっちゃ~ん!」

捜索活動は続けられたものの、はっちゃんはついに行方不明。
その1,身内との悲しい別れを経験。

そして乳歯2本目はこの悲しい別れの一週間後に抜くことになるのであ~る。


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by genkiyohou-shi | 2009-04-17 06:18